ジーザスを演じる俳優の宿命
d0079799_18302865.jpgネット通販のサイトでジーザス関連のCDやビデオ、DVDを探すと、購入者の辛辣なコメントの数々に驚かされます。
特に米国のamazonで2000年バージョンのDVDについては、200件以上の書き込みがあります。主演のグレン・カーターについては、「まるでゲイ」とか、「彼のゲッセマネは味気ない」とか書かれているかと思うと、「グレンはジーザスそのもの!」と絶賛する声あり。
他のキャラクターも誰もがよく知っている役柄であるために、購入者は各々自分が描くイメージにそぐわなかったり受け入れがたい部分について、辛辣な言葉で好き嫌いを述べています。
そして、73年の映画と比較するコメントがたくさん並んでいます。2000年バージョンなんてそもそも作ったのが間違いだとか、73年の方はつまらなくて途中で寝ちゃったけど新しい方は引き込まれたとか。
テッド・ニーリーも熱烈なファンがいる反面、さえない男で魅力が無いと切り捨てる評論も、いたるところに書かれています。しかし、彼は30年以上にわたって、数多くの舞台でジーザスを演じ続けているのは何故なんでしょう。

私は73年の映画とこのスタジオフィルムとを比較して、どっちが良いとか悪いと考えたことはありません。むしろ、俳優や演出の「違い」を楽しいと感じます。ジーザスは極めて高度な歌唱力を要求されます。ちょっとやそっとの声域や声量で歌いきれるものじゃありません。ユダも然り。複雑な感情を歌いあげるという意味ではジーザスと同じくらい難しいです。俳優たちには本当に多くのものが求められて大変だろなと思います。



2000年の方には、作者のアンドリュー・ロイド・ウェバーとティム・ライスの、現代の若者にも観て欲しいという願いが込められているそうです。そうして誕生した作品に私は尊敬と感謝の気持ちを持っています。

27年の時を経て、演出と俳優が変わったJCSに対して、人々が賛否両論の声をあげるというところが、スゴイと思います。音楽も詩もまったく色褪せない作品であることが、ロックという音楽の本質をあらわしていると感じます。たまたま73年と2000年のフィルムが存在するからどうしてもそのふたつは比較の対象になってしまうのは仕方ないのかな、とは思います。

この写真の背中はグレン・カーターです。すべてのJCSプロダクションにおいてジーザスを演じる俳優は、他のどんな作品での主役をやるより、ある意味で重い責任を一人背負うのではないでしょうか。

タイトルロールという栄光を手にし、人々からの注目と羨望を受けながら、ロックコンサート並のシャウトからささやくようなメロディーラインまで完璧に歌うことを要求され、むち打たれ、磔にされる主役達がどんな気持ちで演じ続けるのか、私には、とても興味深いです。
# by tomokot2 | 2006-08-02 19:02 | JCSアーカイブス | Trackback | Comments(4)
Teddy テディ 
Ted Neeley テッド・ニーリー
73年の映画で鮮烈なスクリーン・デビューを果たした俳優。
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1943年9月20日、米国テキサス州レンジャーで生まれたテッドは、子供の頃から、ドラムを叩き、ロックンロールを歌うのが大好きだったそうです。

彼はミュージカル「ヘアー」に主演し、ブロードウェイのオリジナルプロダクションの「JCS」ではジーザスの代役でした。その後、LAでロック・オペラ「トミー」でタイトルロールを演じているときに、JCSの映画が製作されると聞いて、直接監督に接触して、見事ジーザス役を射止めたのです。この詳しいくだりは、DVDの中でジュイソン監督とテッド自身が話しているので、おいおい紹介して行きます。

d0079799_216409.jpgこのブログをたちあげるきっかけは、テッドのこのパフォーマンスでした。1992年から1997年までテッドとカール・アンダーソン主演でJCSツアーを行いましたが、1993年に放映されたテレビ番組でゲッセマネの園を歌っているテッドです。youtubeなので、いつまで鑑賞可能かわかりませんが。
そしてこのビデオを見てから、JCS関連のサイトをめぐるうちに、なんとテッドは今年の9月からJCSのFarewell Tourと題して、全米ツアーを行うことが分かりました。今年63歳になるんですよね。しかもこのツアーがいつ終わるかはまだ決まっていません。来年まで予定が決まりつつありますが。。。それで、現在進行形で活躍し続けているテッドについて知りたくなったのです。願わくば、一度、ライブパフォーマンスを観てみたい。

私はこれまで彼のインタビューを読むチャンスがありませんでしたが、英語のサイトをサーフィンして、いろいろと掘り出すことができました。そして、彼の魅力に益々はまってしまいました。
テッド以外のキャストについてもご紹介したいと思いますが、まずは書きやすい彼のことから始めました。どうしてもテッドのことばかりにかたよるかもしれませんので、最初に彼の大ファンであることは白状しておきます。
# by tomokot2 | 2006-08-02 03:07 | ジーザスたち | Trackback | Comments(4)