昨年、ブログにこんな↓↓↓メッセージをいただきました。
9 月のNHKの放送を見まして(←今まで断片的にしか見ていなかったので)、感激して、参考になるものはないかなぁーと、探していたら、このサイトに辿り着 きました。いろいろと情報を得たら、子どもの時分に親が持っていた映画全集LPにSuperstarも入っていて、映画のワンシーンも付録であったんです よ!でも、今は捨ててしまったでしょう。勿体無いですねえ。 ↑↑↑柴わんこさんからのメッセージでした。それから、何度かメールのやりとりをさせていた だたいたのですが、私一人が読むのはもったいないので、いつか記事にさせてくださいとお願いしていました。この度、やっとメールを整理させていただきまし たので、ご本人了解のもと、公開させていただきます。(まとめさせてもらう際に、原文はぺ猫都合で少々書き直しをしている部分があります) タイトルのとおり、ぺ猫もびっくり!!彼女からのメールの内容は、大半がアンナスについてなんですよ。以下に折りたたみましたので、どうぞ~~^^ 私はよくよく聴き入ると、CaiaphasとAnnasの会話オペラの部分がお気に入り&好きです。一見簡単そうで実は間合いや音どりが大変難しいと思う。それをさらりとやっているところと、映画版の(舞台でもしているとのことですが)Caiaphas 役のBob BinghamとAnnas 役のKurt Yaghijanの演技は、細かなお芝居的な仕草や目の動き、首の傾げ方からして何から何まで的確で(何度やらせても全く同じに出来るのではないか!?と思わせる的確さを持っているように見え、かつ、その仕草が映画的アップに耐える)…大変素晴らしいと思うからです。 それから、私は1つ間違えていましたが(ブログがお勉強になりました)、CaiaphasがAnnasの義理の父かと思っていたら、逆だったんですね。 Bobの方が歳とって見えて、Kurtの仕草が舅にへつらっているようにも思えたのですが、見直してみると、手のかかる娘婿を助けて助言をさりげなく(会議の席でも助けてあおっていますね)出したり、「やれやれ仕方ないな」と、立場を考えてやって、Caiaphasの面子を立てつつ出るところは出てやる、という雰囲気がありますよね。 とにかく二人の登場シーンは地味ですが大変好きなシーンです。かならずドラマ的な展開がありますし(次へうまくつなげていくためのキー・パーソンなので印象に残っているだけかもしれませんが)。 [ぺ猫]で、ここいらでペ猫は、『カヤパ&アンナスについて感想をいただいたのは初めてです』というお返事をしました。 CaiaphasとAnnasの件は、そうでしょうか??そんなおかしな感想(というか、印象を持ったのは私くらいでしょうか?う~ん??でも、これは、橋田寿賀子の「渡る世間は鬼ばかり」的婿舅感覚とは少々違って、一族で宗教的高位を独占してきた背景を考えると、舅は当然引退後も院政をはったり、経験もあるから、より老獪で巧妙に行動しているのだと思うのですよ。 宗教的云々以前に一族の富も守ろうと思うでしょうから…。Caiaphasの面子から出ている建前的発言よりも、Annasの方はもっともっと計算高いように思います。Annasは、意見を言うべき要所を押さえていて、アドバイスをしたり、相手に水を向ける発言も、さすがにこいつは経験者だな。やるなぁ~という、老獪なじじい根性を垣間見ることが出来ます。 そういうKurtのしぐさや表情にはつくづく感心します。それに、ユダがJesusを売りに来たときにも、最初にAnnasに語りかけているのが大変不思議だったのです。最高司祭の背景にある状況が市民にも見て取れていたのかもしれません。 [ぺ猫]ペ猫は柴わんこさんに、『色々なJCSプロダクションの写真やビデオを観ていて、アンナスは舅らしい老人っぽいキャラクターとして設定されていないようですね。Kurt自身も、老人っぽく演じたくなかったとインタビューで言ってますしね。』ということを書きました。 Annasが、「義父というのがあまりどの上演でも強調されていない」という理由は、多分あちらの方には、「本来死ぬまで果たすべき最高司祭をローマに無理やり引きずりおろされた」ということが自明の理だからだと思います。本来彼は現役バリバリなわけですよ(だから、「年寄り臭くしたくない」ということでしょうか…)。手段の一つとして娘婿使って院政はっているので、日本人の私としては老獪な舅根性をそこに見てしまいますけれど、背景にいることを説明するのに、だから義父の説明はあまり必要ないのかもしれません。 垣間見える義父らしさというと、「Jesusなんて放っておきなさい!」と諭す態度にしても、私が最初逆にとらえたように、媚びていると言うか遠慮しているというか、強く諭す中に丁重さがあるんですよね。単なる事務的後継者ならばもう少し厳しく言われてんじゃないの?という感じで。親族で可愛い且つ扱いやすいけど顔立てなくちゃ…という娘婿に対する配慮や打算があるのかなあ…と思いました。結局、Annasだって「Jesus死んじまえ!」と内心思っていても、「早晩勝手に崩れるんだから…」という海千山千の経験則はあったんじゃないでしょうか。面倒なことに敢えて口を出さないというか…。ぐちぐちCaiaphasが言っているときも、あからさまに「何言ってんだか…」って顔してるし、最後の「Then we are decided.」と言い放ち立ち去る表情も「お父さんに会議はまっかせなさい!」って感じですからねえ。彼は人の煽動の仕方は良くわかっているんだから、やろうと思えばたやすいんでしょうねえ。DVDのボーナスコメントでジェイソン監督がこのシーンで「He is just wonderful isn't He?」とTedに向かってKurtの演技を話していますけれど、やはり上手だったんでしょうねえ。そういえば、Tedもこのシーン好きだって言ってましたね。 あの物語中は、Caiaphasのビルディング・ストーリー的な部分がありますね。 Annasはいわば後見ですから、CaiaphasはチラチラAnnasに目をやって、実のところ非常に頼りにしている風情が見られますけれど、ひとたび思い通りになったら、少し大人の対応をしています。 Judasが慌てて駆け込んできて銀貨を返した(投げつけた)シーン、嘆いているユダを諭す?態度も、Annasより何か余裕ありますし、銀貨投げつけられたときに、キッと振り向いて引っぱたきに?戻ろうとしたAnnasを静止する姿にも大分成長ぶりがみられます。 邪魔者が消えるルートに乗って、気持ちに余裕が出てきたんでしょうね。 Annasのキッと頭に血がのぼったーという感じの態度に、私は、この人の方が若い役の設定なのかナ、などと、最初思ったんですが、状況考えますと、引退しても、やせても枯れてもAnnasのプライドの方が山より高く、Caiaphasよりも潜在的に高いという態度の表れなんだなーという感想です。 いずれにしても、図体ばかりでかくて、ぐちぐちイライラしていたのに、大分婿殿も成長したものだ…いう感想に気をとられてる間に、ユダが切々と歌いだすのがこのシーンなので、見るとき色々考えなくてはいけなくて、このシーンは見るのが大変なんですわん。 やっぱりAnnasはお婿さんよりずっとずっと根性座ってますよね。Jesusが鞭打たれていても、隣のCaiaphasと違って身じろぎもしない。仮に私が舅の立場になったとして、図体ばかりでかくて、何かあるとすぐに動じたりイライラする青臭い婿では、なかなか心配で任せておけなくなるのでは。そうなると年取って落ち着いてる場合ではないので、この役は年寄り臭くてはいけないのでかしらん、と色々と考えさせられました。 [ぺ猫]JCSは、聖書物語をベースにしていますけど、まったく別の視点で描かれているので、カヤパとアンナスの関係もデフォルメされているのかなと、そのくらいにしか考えていませんでした。ここまで、考察する方に初めて出会いましたよ^^ さらに柴わんこさんは、Kurt自身についての情報もあれこれ調べていました。 Kurtは子役から出ていたんですかね?「アメールと夜の訪問者」というクリスマスだかハロウィンの劇の…。ボーイ・ソプラノで検索しても出るんですけれど、少年の写真が見られます。目のギョロッとしたところが彷彿とさせます。→これが髭もじゃのおじさんになっちゃうなんて!! ANNAS役のKurtのインタビューも、オーディションに3回呼び戻されて、2回目までは一人でヒッチハイクでニューヨークにいったけれど、3回目はお友達と一緒に行くように計画したーと話しているようなんですが、一緒に行って楽しく過ごしたいーという若者らしいニュアンスがあって考えてーそれが実現して1ヶ月いたのかなあ?ーと大分たってから気づいたり、やれやれ…です。 Hair のAin't Got Noの麻薬の売人の兄ちゃん役の映像やPlanotoneのサングラスかけた別人28号的な怖そうな写真は公式サイトですぐひっかっかったんですけれど、皆同じような服着てサングラスかけてるから、私に誰が誰やらわかんないんです(笑)。好きなことして暮らしてきた人なんだなーとの感想を持ちました。あと、かわゆい子役のAmal & night vistor の写真もどっかで見たんですけれど、ちょいと本日は出てきません。でも、KurtよりもBob Binghamの方が見つけにくいですよ。探索中ですークンクン…。 [ぺ猫]そしてこんなご質問もいただきました。 質問:DVDのコメントの書き出したものを出力して読んでいたら、撮影の合間にバレーボールをユダヤ教司祭チームと元祖キリスト教チームとした思い出を、テッドが話していて、Barryも自分のサイトで思い出深い事柄ーとして書いているんですけれどーどうも、英文の表現のニュアンスがわかりまへん!ーAmazing! Moving! といっているのは、まさか衣装のままバレーボールしていたんではないですよねえ? 彼らの衣装は衣装といえないようなもんですから…(誰が読んでも判断つかないのかも…)。 [ぺ猫] 柴わんこさんがそのコメンタリーはJuda’s Deathのところあたりでしたと教えてくださったので、見つけましたよ。テッドが言っているのは、「Just before we shot this sequence, we had had a volley-ball challenge on a day off, on a weekend off at the hotel.」(このシークエンスを撮影する直前の週末がオフだったから、みんなでホテルでバレーボールの試合をやったんだよ。) 「Judas and his gang against Jesus and his gang.」(ユダとその仲間達vsジーザスとその仲間達) 残念ながら(笑)衣装については何も言ってませんが、まーねー、あの暑さですし、コスチュームじゃさすがに動きにくいでしょうしね。もし衣装着たままだったら、モンティパイソンかいって感じですよね(爆)。 という訳で、長いこと気になっていた記事を書くことができました~。 こ れまでにも、映画の感想を寄せてくださった方の文章を掲載させてもらったり、エンスーさんからは、原稿を送っていただいたりしているんですよね。周囲に JCSについて話せる人がいないという方が大半だと思いますが(笑)、是非このブログをご活用くださいね。短くても長くても、どんな話題でもお気軽に書き 込んでくださいね~。
by tomokot2
| 2009-03-09 00:52
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