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エクウス EQUUS と エレファント・マン
私がこれまでに、国内とアメリカで観た舞台についても、少しずつ書くことにしました。
おいおい、JCSはどーすんだって自分でツッコミますけど。JCSが好きな私のバックグラウンドでもありますので、自分の為に書きます。

「エクウス」

エクウス EQUUS と エレファント・マン_d0079799_10264446.jpg「ハリー・ポッター」で有名な17歳のダニエル・ラドクリフ君が、ロンドンのギールグッド劇場で2月27日に「エクウス」の初日を迎えたというニュースを観ました。「エクウス」はラテン語で「馬」という意味らしいです。この作品のバッググラウンドは四季のサイトに詳しくあります。

私は、「エクウス」は、市村正親主演で何度か観ました。最後に観たのは、彼が35歳くらいで、年齢的にアラン・ストラング少年を演じるギリギリのところだって言われていた舞台です。その時に「馬」として出演していた中には、当時売り出し中の山口祐一郎、榎木孝明という長身の若い俳優さんたちがいました。この作品では、「馬」の存在がすごく大きくて、馬を表現する手法には呆気にとられた記憶があります。

不思議なんですけど、市村さんのことはどこかで「ヘロデ王の」として観ていて、山口さんは「ジーザスの」という形容詞をつけて観てました。それが彼等の四季での原点だからでしょうか。

エクウスの題材は、発表当時(1973年・JCS映画公開の年だわ)はショッキングだったと思いますが、その後、現実の社会で残虐な事件が相次いだ為でしょうか。少しその衝撃度が薄れたようにも感じていましたが、やっぱり名作です。世界各国でリバイバル上演される時には、話題になる俳優さんを主役にすえたりしながら、その今日性を上手に取り入れることに成功しているのかなと思います。
アランとジルの全裸シーンが話題になりますが、四季の舞台ではこの部分はとっても美しい演出がなされていましたので、海外で観た方たちから、ちょっときれいすぎるな~という感想を聞いたことあります。その後、藤原竜也がアランを演じてますが残念ながらその舞台は観ていません。

閉ざされたアラン少年の心が向かった先には・・・。30数年を経た2007年の今だからこそ、この作品のテーマは私たちに、より深く訴えかけてくるのではないかなと思います。82年に映画化もされているので、久しぶりにレンタル屋さんに行こうかなと思います。


「エレファント・マン」

エクウス EQUUS と エレファント・マン_d0079799_11234965.jpg原作者のピーター・シェーファーにすっかり魅せられた私は、「エレファント・マン」も観ました。
これも劇団四季で、市村正親主演。故・金森馨さんの舞台装置も本当にすごかったです。
エレファント・マンは、デビッドボウイも1980年にブロードウェイで演じていて、音楽雑誌に写真がのっていたのを思い出しました。ボウイは片目が義眼で、足を踏み外してステージから落下したというエピソードもあったように記憶しています。他にも有名な俳優さんたちがこの役に挑戦しています。

エレファントマン役の俳優はまとう衣装が少なくて、からだをゆがめて演じるからすごい負担がかかるそうです。あ、これも藤原竜也くんが近年演じてましたよね(観てませぇん)。

映画版は、デビッドリンチ監督独得の暗くて重い作品に仕上がっていたのに、日本では、とっても効果的なTVCMのお陰でしょうか、私は有楽町の映画館で立ち見しましたよ。すっごいヒットしたんです。シェーファーらしさは消えていましたから、私は舞台の方が好きですねぇ。

海外のストレートプレイを現地で観るのは、費用的にも言語の点でも、やっぱり大変ですよね。日本語で観ることが出来たっていうのは良かったなと思っています。
だからこそ、私は今、あ~、ロンドンで「エクウス」を観てみたいな~と思えるんじゃないかな。

思いつづければ現実になるのさぁ・・・と自分を励ましています(*^_^*)
by tomokot2 | 2007-03-03 11:21 | ペ猫が観た舞台・ライブ


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