ミュージカル 「ラスプーチン」 映像を観てください!
始まってしまった、テッドニーリー最後のFAREWELL TOUR。
でも、これでテッドが俳優を引退するというワケではありません。ジーザス役でツアーに出るのが最後というだけで、主演するはずだった「ラ・マンチャの男」もあるし、Rubicon Theatreというホームベースがあるので、舞台には立ち続けることでしょう。

テッド・ニーリーファンとしては、もうひとつ、ジーザス以外にどうしても「観たい」ものがあるのです。

                            ミュージカル 「ラスプーチン Rasputin」
d0079799_16445187.jpg




d0079799_1550405.jpg名前は、聞いたことはありますよね。
帝政ロシアの謎の怪僧、Grigori Yefímovich Rasputin グレゴリー・ラスプーチン。
ラスプーチンは1869年頃、シベリアの貧農の家に生まれました。若いときに、家を出て修行僧となったと自称していたものの、学校教育も受けたことがなく、文盲に近かったそうです。20歳で結婚して娘もいました。

そんなラスプーチンが一人、サンクトペテルブルクに出て、どうやって皇帝の家族と接触できるようになったのかさだかではありません。しかし、彼は皇帝一家になくてはならない存在になりました。

皇帝の長男アレクセイは、母親のアレクサンドラ皇后がヴィクトリア女王の家系から遺伝的にもたらした、先天的な血友病をもって誕生しました(アレクサンドラ皇后はヴィクトリア女王の孫で、実質祖母に英国で育てられた)。治療法が無いということで医師から見放されたアレクセイを唯一癒すことができたのがラスプーチンでした。こうして、絶望の淵にいた母のアレクサンドラ皇后は、ラスプーチンに絶大な信頼を寄せることになりました。

第一次世界大戦で皇帝ニコライ二世が前線に出ると、ラスプーチンはアレクサンドラと政府を思うままに主導するようになったと言われています。さらにふたりの愛人関係が噂になり、ドイツ出身の皇后とラスプーチンがドイツと密約を結ぶのではないか、との憶測も飛び交いました。

皇帝一家とラスプーチンの癒着がロシア革命の遠因であったとも言われています。

1916年12月、ラスプーチンは暗殺され、遺体は、ネヴァ河に捨てられました。

表側の歴史はこんな感じですが、ラスプーチンの実像は、謎に包まれたままです。

                              悪人なのか、それとも聖人だったのか・・・。


d0079799_16162294.jpg
ロシア革命の内戦の混乱のなか、皇帝一家もまた流転の日々を送ります。ケレンスキーが指導する2月革命が勃発し、1917年3月2日、ニコライ二世は プスコフで退位させられました。
シベリアの手前ウラル山麓のエカテリンブルグに幽閉された一家は、1918年7月18日を最後に行方がわからなくなりました。一家は革命軍により、イパチェフ館の地下室で全員銃殺され、近くの村に埋められました。一家の死体は70年以上経過してから掘り起こされましたが、ソビエト崩壊後まで惨殺の事実も遺体の所在についてもあきらかになることはありませんでした。(写真は皇帝と皇后、末娘アナスタシア)

d0079799_19505234.jpgd0079799_19513050.jpgd0079799_19514562.jpg
























d0079799_742761.jpgこれまでに数多くの映画や小説になったニコライ二世一家とラスプーチン。ロマノフ王朝の栄華を極めた生活と巨万の富、そして皇帝一家の悲惨な最期の激しい落差。自分は皇女アナスタシアだと名乗りをあげた精神病院の女性もいましたね。(写真は皇后と美しい4人の娘たち。当時の各国王室は血縁関係が強いですねぇ。美しいお姫様たちのドラマティックな生涯は、お芝居や映画になるはずですよね~。)

アニメ「アナスタシア」もありましたね。ハリウッド映画も2本あるようです。


d0079799_21461666.jpg私は、池田理代子の「オルフェウスの窓」という漫画でラスプーチンをユスーポフ公が暗殺する場面が強く印象に残っています。漫画のカッコイイ、レオニード・ユスーポフ公は実在したロシアの名門貴族、大富豪フェリックス・ユスポフ公(写真)をモデルに、作者が創造した架空の人物です。このページの第12と16巻の立ち読み部分でちょこっと関係箇所がみれます。

あとから知ったのですが、ロシアを代表する世界的スターダンサーのルジマトフが、「ラスプーチン」という新作バレエを、今年6月に日本でも上演したそうです(観たかった)。


d0079799_1642248.jpgさて、多くの芸術家、音楽家たちの想像をかきたてる、ミステリアスな僧侶についてのミュージカルが、今日ご紹介する「ラスプーチン」です。

                  (写真は、ラスプーチンを演じる、テッド・ニーリー。)

ラスプーチンと血友病のアレクセイ皇太子の交流を中心に、マイケル・ラップが作詞・作曲を手がけた、ミュージカル「ラスプーチン」は、1999年12月18日に試演(showcase)され、大好評を得ました。

その後、3枚組のCDが発表され、プロモーションビデオも制作されました。

ラスプーチンを、最高権力者の弱みにつけ込み、絶大な影響力を及ぼした悪魔と見る人がいる一方、皇帝一家とともに運命に翻弄された一人の人間ともみることができます。寵愛を受けた田舎者を悪の権化に仕立て上げ、権力闘争の道具として使い、葬り去ろうとした大きな力よってに暗殺されたのかもしれません。

                  救いの主だったのか悪魔だったのか。
                  真実は、見る者の心の中にある・・・・

21世紀になって、ロシア革命時の殉教者や皇帝一族はともにロシア正教会において列聖されましたが、ラスプーチンは、おぞましい「怪僧」伝説のままです。

d0079799_2056794.jpg(写真は実際のニコライ二世とアレクセイ皇太子)
ラスプーチンは、まぎれもなくアレクセイにとっては命の恩人でした。アレクセイ皇太子とテッド・ラスプーチンのかけあいは鳥肌が立ちます。語りは、ジョン・ハート!彼の声には、うっとりしちゃいました。(はい、ペルシャ猫は3枚組のCDを「輸入」いたしました。笑・・・絶対、日本では買えませんもん・涙)

公式サイトがあります


YouTubeに公式アカウントがあります。

現在、ラスプーチンプロジェクトはお休み中。エンジェル(出資者)が集まらないみたい・・・。こういうときに思います・・・・あ゛~~億万長者になりたいよ~!!

今日は、JCSネタじゃないけど、こんなふうに俳優さんたちについても興味が尽きることはありません。
JCSを通じて、心をわしづかみにされた気になる人たちは、た~っくさんいますので、また機会があればご紹介したいと思います。
by tomokot2 | 2006-09-15 16:56 | 音楽・映画・MUSICAL | Trackback | Comments(6)
トラックバックURL : https://jcsfan.exblog.jp/tb/3805332
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by グリーンアイル at 2006-09-15 19:52 x
「オルフェウスの窓」まで出てくるなんておったまげました。(゜o゜)
世界史の勉強にもなるし凄いですねえ。ペルシャ猫さんの博識ぶりにはには驚きぱなしです。次はどんなお話がでてくるのか楽しみです。
Commented by tomokot2 at 2006-09-15 21:12
「オル窓」懐かしいですよね~。思い立って立ち読みページを追加しちゃいました。ロシア革命なんて遠い話だったのが、あの漫画で身近になったかもしれません。
>ペルシャ猫さんの博識ぶりにはには・・・
い~え、全然。オル窓は好きでしたけど、ほかの部分は付け焼き刃です。ラスプーチンの為、・・・じゃなくって、テッドの為なら調べたくなるんですよね~、これが(笑)
Commented by JCSエンスー at 2006-09-16 01:30 x
ペルシャ猫さん
ラスプーチンと聞くとボニーMの『怪僧ラスプーチン』を思い出しちゃうゾ。当時のノリノリのディスコサウンドには哀愁があるなぁ。

15分のプロモーションビデオを見たが音楽がとてもグッドなのだ。ロマノフ王朝時代の雰囲気を持った曲かなと思ったらなんとロックではないか!(途中でフリーズして最期まで聞けなかったが)
作詞・作曲のマイケル・ラップは何者なのか?ちょっと気になるミュージカルになってしまった。それとキャストはJCSの公演で見かけるメンバーばかりなのでビックリ。

プロモーションビデオの中でラスプーチンとテッドの顔がオーバーラップされた時、雰囲気が似ていてもしかしたらハマリ役なのか!?という第一心象だった。益々興味を持ったゾ~~~!

ラスプーチンはアニメ『アナスタシア』で怪僧ぶりを発揮して面白かったが、このミュージカルではどうなんだろう?
アナスタシアで思い出すのは映画『追想』だけどこの映画にはラスプーチンは出てこなかった記憶が残っているのだ???(ユル・ブリンナーとイングリット・バーグマンは良かった!)
Commented by tomokot2 at 2006-09-16 08:37
JCSエンスーさん
ちょこっと書き足しましたが、ラスプーチンは聖者だったのか、悪魔だったのか、というのは、謎に包まれたままです。彼が行った善行や奇跡的な救いよりは、青酸カリ飲ませても死ななかったとか、異常な性癖があったとか、そんな言い伝えしか残ってないみたいです。
テッドならきっと、繊細にそして力強く演じるでしょうから、ぴったりの役ですよ、きっと。
マイケルラップは、それほどメジャーなものは作っていませんが、音楽はとっても素晴らしいですね。
以前は映像がフリーズすることはなかったのですがねぇ、最後まで観てもらえたら嬉しいです。
Commented by はる at 2006-09-17 02:22 x
本当、億万長者になりたいですっ。

You see a man of evil, you see a man of good!
Some say a holy devil,some say misunderstood!

サイトを教えて頂いてから、15分間のプロモ音源を繰り返し聴いています。
只今も、テッドの歌声に小踊り中です。

ロシア革命を取り上げた作品って、日本にも色々あるのですね。知らなかった〜。ロシア好きにはたまらないですわ。
オスカル?ったらロシア革命にも参加していたのね〜。もしかして、革命マニア…


当方のリンク集、再度取り上げて頂き恐縮です。JCSエンスーさん、チアーをありがとうございます。
しかし、段々とごっちゃごちゃ〜になって来ました。外出先でしかnetアクセスしないので、見知ったサイトを端からリンクしてる感じなのです。
もう少し慣れて来たら直すかもです(^_-)ー☆
Commented by tomokot2 at 2006-09-17 21:19
はるさん
テッドの声に聞き惚れていますか?私もです。
73年のサントラは私にとっては、癒しの音楽ですが、ラスプーチンも良いですよ~。ロシア好きでしたら、きっと気に入ってもらえると思います。
それに、ちょっとしゃがれたテッドのしゃべり声がまた、いいんですよ~(*+_+*) 73年映画のDVDの第二音声では、テキサス訛りの、の~んびりしたテッドのしゃべりに癒されます。・・・結局、テッドにず~っと癒されているんだな、私。
テッドに会って取材した人たちのインタビューも順次翻訳してアップしますね。みんな彼に恋しちゃうんだから。これからラスプーチンを聴いて長い夜を過ごすことにしま~す。はるさんにも今度、おすそわけしますからね~。
名前
URL
画像認証
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。



<< スウェーデン・キャスト・アルバム はるさんのリンク集 更新されてま~す >>