73年映画のラストシーンは演出だった!?
73年映画のDVDのボーナストラックで、ジュイソン監督とテッドが撮影にまつわる想い出を語っています。残念ながら、このDVDは国内で販売されていませんが、外国のファン達はもちろん入手して、彼等の会話を研究しています。

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以前、私もブログの中で監督とテッドのラストシーンについての会話を紹介しました。
十字架がそびえる丘に沈む夕陽がまぶしい。するとどこからともなく姿を現した一人の羊飼い。ちょっと「アハ体験」に近いくらい、うっすらと人影が動くんですけどね。ジュイソン監督は、「自分も撮影スタッフも息を呑んでその神秘的な光景を前にして、為すすべもなく涙した。」と語っています。テッドは、「ノーマン、あなたもスピリチュアルな瞬間を体験したんだね。」と答えます。これは意味深な返事です。

                                                    ( ↓撮影現場でのジュイソン監督 )
d0079799_210715.jpgさて、JCSエンスーさんが、あのシーンの解釈について、どれほど過去に時間を費やしたかは想像・・・すると辛くなります(-_-;)・・・が、実はJCSファンの間で、まさにそのことが話題に上っています。

DVDの二人の会話から察すると、羊飼いと羊の群れは全く予期せぬ出来事だったと思われますね。ところが、あるファンが前回のJCSツアー(90年代の話)でテッドに会ったとき、彼の口から直接聞いたのは、「あれは(復活を暗示する)僕のアイデアだよ。」という衝撃の事実です。もっともテッドはこれまでに何度も、あの羊飼いは自分だったと明かしているそうです。

っていうことは~、ジュイソン監督だけが知らされずに、一人、感動の渦(ToT)の中にいたのでしょうか?

はい。そこでも反論があるんですよ。なんと、台本にラストシーンは映画のとおりの展開がしっかり書かれているというのです。その台本(1972年4月付)の信憑性や如何に?果たして本物の映画の台本なのか・・・?改竄されたコピーなのか?

また、あるファンは、Ellis NassourとRichard Broderickいう人が書いた「ROCK OPERA The Creation of JCS」という本にも、ラストシーンのことが書かれていると言っていますが、その本にはラストシーンについての内容は書かれていません(JCSエンスーさんご提供=感謝)。

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私は真相は、テッドがファンに言ったとおりなんだと思います。

彼の記憶力の良さについてはまたの機会に書きますが、DVDでのコメントにおいても、彼はすべてのシーンについてよどみなく当時の状況を話しています。俳優からスタッフまで本当にたくさんの人たちの名前をあげて、まるで昨日の出来事のように彼等とのやりとりを再現しているのです。また、あるシーンではカメラを背負ってカメラマンもやったと笑います。

じゃあ、なぜDVD録音の際、ジュイソン監督に、「ノーマン、あれは僕の素晴らしいアイデアだったんだよ。知らなかった?」と言わなかったのでしょうか。

それは、彼がテッド・ニーリーだからです(きっぱり)。

               ( ↑ JCS撮影合間の監督とテッド )
自分が主役の映画なのに、自分がどんなに苦労したか、頑張ったかについてはまったく語っていません。彼は監督に、「こんなに素晴らしい経験をさせてもらって感謝している。」「あなたが機会を与えてくれたお陰です。」とジュイソンに敬意を表し続けているのです。

だから、ラストシーンは、台本がどんなものであったにせよ、羊飼いが幻想的に現れるという基本的なアイデアはテッドのものであり、それをジュイソンが感動して見つめたというのが事実なのではないでしょうか。

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監督は感動した・・という部分だけ覚えていて、テッドが羊飼いとして現れるという部分については忘れてしまったのかもしれないし、知らなかったのかもしれないですが、美しいラストシーンが撮影できて、ジュイソンは満足したのでした。だからテッドも、あのシーンは偶然の産物だという監督を肯定も否定もせずに、「すごい体験をしましたね。」と答えた。

ジュイソンは、ラストシーンに重みをつけたのは、バスに乗り込む前にキャストがみんなある方向を見ていて、観客が急に「あ、ジーザスを演じた青年がいない」と気づく演出にあると述懐しています。

さて、JCSエンスーさんを悩ませ続けてきたラストシーンの解釈はどう変わるのでしょうか。。。。

私の方は、このラストシーンにまつわる心温まるあるエピソードを、テッドの記憶力の素晴らしさと一緒に、後日書かせていただきましょう。
by tomokot2 | 2006-09-10 00:55 | 舞台映像・音源等 | Trackback | Comments(2)
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Commented by JCSエンスー at 2006-09-10 17:40 x
ペルシャ猫さん

73映画のビデオ観ながらおいらカキコしてるのら。
ユダの燃えるようなファイヤーレッドの衣装はユダの燃える気持ちを映し出しているのら。
那由他さんが注目したジーザスの目線はユダ、マリア、12使徒、ピラト、ユダヤ司祭の誰にも向けてないのら。
常に遠く彼方(実は近い)の主(神)へ向って目線を向け歌っているのら。

わっちゃ!エンディングにはまたまたそんなエピソードがあるのらか?
おいら1ヶ月前にトホホ状態になり、今日は何が真実か判らない状況に陥っておるのら???
ケネディーの暗殺者が誰なのか同じくらい真相が闇の中に入り込み、これから自分で証拠固めして真相究明をしなくてはならないのら!

この映画は70年代のアメリカンニューシネマという実験的な映画を撮る時代でなければ、こんな表現の映画は出来なかった様な気がするのら。時代に恵まれ、役者に恵まれ、そして題材に恵まれると今でも熱く語られる映画になってしまうのら!
Commented by tomokot2 at 2006-09-10 20:32
JCSエンスーさん
>これから自分で証拠固めして真相究明をしなくてはならないのら

是非、証拠を持ち込んで、JCSエンスー監修によるJCSラストシーンの真実!を世界に発信してくださ~い。

テッドは、映画に主演しましたが、同時に「創造」にかかわったんだろうなという印象を私は持っています。彼は非常に繊細で、頭が良くて、良い意味でとても器用というか、演技センスのある人だと思います。ジュイソンは、テッドのリップ・シンキングの繊細さを絶賛しています。そして、「あの砂漠のど真ん中で、僕たちは随分テッドに注文をつけたけど、よく応えてくれた。」と言っています。テッドはすごくタフで強い男性だし、妥協したくなかったんじゃないかな。エンディングはテッドの作品に対する思い入れを表現していると思うんですけどネ。
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