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ストーリー
どんなお話なのか、まったく下地がないので知識が欲しい場合にお読み下さい。

この作品は、キリストが十字架にかけられるまでの最後の七日間を描いたロック・オペラである。

ローマ帝国領のパレスチナは、ユダヤ国王ヘロデが統治していたが、実権はローマ帝国総督ピラトが握っていた。更に、聖都エルサレムでは、ユダヤ教の大司教カヤパとその義父アンナスが権力を奮い、民衆はその三者の支配による圧制に苦しんでいた。

ストーリー_d0079799_15261726.jpgそこへ、ナザレ村の大工の息子ジーザスが現れ、民衆に新しい教えを説いた。救いを求めていたユダヤの民は、たちまちジーザスの言葉に耳を傾けるようになり、彼こそ“救世主”“神の子”と讃える。彼は数々の奇跡を起こすと信じられ、行く先々で熱狂的に迎えられた。



しかし弟子の1人、イスカリオテのユダは、師ジーザスを愛してはいるが、他の者のように、彼を“神の子”だとは信じてはいなかった。ユダにはジーザスも民衆の噂に翻弄され、自分のことを“救い主”だと信じ込んでいるのだと思えた。このままではジーザスの“ただの人”の側面が暴かれた時、民衆は決して彼を許すはずは無い、彼らにそむかれた揚げ句に、押しつぶされてしまうと予感していた。



ストーリー_d0079799_13494865.jpgマグダラのマリアもまたジーザスの心を理解する。マリアは陰りの無い純粋で献身的な愛をジーザスに注ぎ、香油でジーザスの体を浄め、「今宵は安らかにお休みなさい」と優しく包み込む。



カヤパと司祭達はジーザスの異常な程の人気に慌てる。このままではジーザスの人気により、自分達は今の地位を追われるかも知れない。危機感を募らせるカヤパはジーザスを捕らえ殺そうと企む。

ストーリー_d0079799_1352043.jpg一方ジーザスも、“神の子”としての運命と“ただの人”の側面の狭間で悩み、苛立っていた。祈りの場である神殿を占拠した商人を追い払い、救いを求めてすがりつく民衆を突き放して叫ぶ。「私は無力だ。悩める者は自分で治せ。」





そんなジーザスの苦悩の姿を見ながらも、どう慰めたらいいか判らないマリアは、その思いを歌う。







「貴方を誰かが追い詰めるなら私がやる」その頃ユダは悩み抜いた末、ジーザスを裏切る決心をし、銀貨30枚と引換に、カヤパにジーザスの居場所を教える。


木曜の晩、ジーザスは使徒達と共に最後の晩餐をとる。その席で、ジーザスはワインを自分の血に、パンを自分の体に喩え、ピーターの3回の否定を予言し、ユダの裏切りを見越して激しく対立する。
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「私はあなたの心が知りたい、この目であなたが見たい」
自分に課せられた使命に疲れ果てたジーザスは、独りゲッセマネの園で父なる神に問い掛ける。


ストーリー_d0079799_15513522.jpgユダの接吻を合図に、カヤパの手下によってジーザスは捕らえられ、カヤパのもとへ引かれて行く。使徒ペテロはジーザスの預言通り、鶏が鳴く前に3度彼と一緒にいたことを否認する。ジーザスはカヤパのもとからピラトのもとへ送られる。

ピラトはいつか夢を見た。自分がガラリヤ人の魂を奪おうとする時、その男は聞こうともしないように黙っていた。そして多くの人が彼が憎いと襲いかかるが、その後にもっと多くの人が彼の為に泣き、男の魂を奪った自分を責めるという夢を。

目の前に引き出されたガラリヤ人のジーザスは言い訳も命乞いもする様子がない。ジーザスを裁く責任から逃れたいピラトは、ヘロデがエルサレムにいるのを幸いと、ヘロデに彼の裁きを任せる。しかしヘロデは無力に見えるジーザスを侮辱・嘲笑して、追い出す。


一方師を裏切ったユダは、彼への愛情と、裏切ったことへの苦悩から自殺する。「神よ、あなたはなぜ私を選ばれた。私はあなたに利用されたのだ」と言い残して。


ストーリー_d0079799_15591540.jpg再びピラトの前に引き出されたジーザス。彼を裏切ったのはユダだけではなかった。“王”としてジーザスを讃えた民衆は、ジーザスが静かで無力に見えたとたん、心変わりし、逆にジーザスに憎悪さえ抱く。ピラトはジーザスに罪が無いことを承知し、できれば彼を助けてやりたいと願う。せめて鞭打の刑だけで済ませたい。しかし民衆は叫びつづける。「彼を殺せ、十字架にかけろ」と。
ピラトは民衆の力に圧倒され、ジーザスを磔刑(タツケイ)に処することを決定する。



十字架に張り付けられたジーザスは父なる神に最期まで答えを求めるが、神は沈黙を続ける。
「父なる神よ、私の魂を御手にゆだねます」
そう言い残して、息絶える。



イエスが十字に架けられた所には、一つの園があり、そこにはまだだれも葬られたことのない新しい墓があった。「ヨハネ伝 第19章41節」


※劇団四季公式サイトのあらすじ部分を参考に編集しなおしました。




タイトル(英名):THE ORIGINAL MOTION PICTURE SOUNDTRACK ALBUM `JESUS CHRIST SUPERSTAR`

曲目タイトル:
[Disc1]
『「ジーザス・クライスト・スーパースター」オリジナル・サウンドトラック』/CD
アーティスト:アンドリュー・ロイド・ウェバー/ティム・ライス
曲目タイトル:
1.序曲[5:31] 2.彼らの心は天国に[4:22] 3.何が起るのですか[2:36] 4.不思議な出来事[1:51] 5.はっきりさせよう[2:34] 6.今宵安らかに[3:35] 7.イエスは死ぬべし[3:47] 8.ホザンナ[2:54] 9.熱心党シモン[4:52] 10.哀れなエルサレム[1:38] 11.ピラトの夢[1:48] 12.イエスの宮[5:37] 13.私はイエスがわからない[3:58] 14.裏切(ティム・ライス)/血の報酬(ティム・ライス)[4:40] [Disc2]
『「ジーザス・クライスト・スーパースター」オリジナル・サウンドトラック』/CD
アーティスト:アンドリュー・ロイド・ウェバー
曲目タイトル:
1.最後の晩餐[7:15] 2.ゲッセマネの園[5:41] 3.逮捕[3:15] 4.ペテロの容認[1:29] 5.ピラトとキリスト[2:58] 6.ヘロデ王の歌[3:16] 7.始めからもう一度[2:47] 8.ユダの自殺[4:40] 9.ピラトの裁判[6:50] 10.スーパースター[3:58] 11.磔[2:44] 12.ヨハネ伝19章41節[2:22]
by tomokot2 | 2006-07-30 20:03 | JCS作品&基礎知識


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