トロカデロ・デ・モンテカルロバレエ団

9月21日のJCSコンベンションの準備の合間を縫って、来日中の『トロカデロ・デ・モンテカルロバレエ団』の東京公演を観てきました。
すぐに感想をアップしようと思っていたのですが、コンベンションの準備に大わらわで今日になってしまいました。本来ならコンベンションの報告記事をあげるタイミングなんですけど、まだ、全然、書ける状態になっていないので、書けたものからアップすることにしました~。

d0079799_50578.jpg

トロカデロの日本公演は2年ぶり。

9月16日の演目は
第1部 
ショパニアーナ
休憩 15分
第2部
「ドン・キホーテ」のパ・ド・ドゥ
「タランテラ」のパ・ド・ドゥ
ゴー・フォー・バロッコ
瀕死の白鳥
休憩 15分
第3部
ローレンシア

日本公式サイトに演目紹介があります。

どれも楽しくて、ついつい声を出して笑ってしまいます。
ステージの上で起こっているすべてを見落とせないというか。。。

クラシック・バレエの舞台を観ると、バレリーナたちは、こ~おすまししているっていうのかしら。
もちろん「素」の感情なんて出せないんだけど、トロックスのバレエでは、ほんとうはバレリーナたちは心の中でこんなこと思っているのかも?と思えてくるような、そんな楽しさも感じました。

「あら、いいオトコ♪」
「きゃ~~、急いであっちまで移動しなきゃ、間に合わない」
「なにさっ、邪魔しないでよ」

みたいな。。。ね^^
あ~、私にもっとバレエの知識があったら、もっともっといろんな細かい技術的なことまでわかって楽しいんだろうな~って、ちょっとそこが私的にもったいない気がしちゃうくらい。。。内容が濃いです。。。

最後の「ローレンシア」は、新しい演目とのことですが、新作といっても初演は1939年レニングラード(現サンクトペテルグルグ)のキーロフ劇場だったそうです。それをどうしてトロカデロがレパートリーに加えたのか。。。そのいきさつについては、2012年12月24日付ニューヨークタイムスが詳しく伝えています。

来日公演プログラムで、トロカデロの芸術監督、トーリー・ドブリン氏が語っている中に出てくるのがこの記事を指していると思いますが、同紙がとりあげたことでバレエ・ファンがこぞって観に来たんだそうです。

記事によると、ドブリン氏は、この「ローレンシア」を80年代の初めころ、テレビで観たのが忘れられなかったのだそうです。ずっと演目に取り入れたいという構想はあったものの新作の製作にはあたって財政的な厳しさがあって、各財団の支援を得てやっと2011年にジョイスシアターとの「ローレンシア抜粋版」の上演契約にこぎつけたんだそうです。

面白いのは、彼等の手元にあった作品の資料は、YouTubeの映像とカセットテープの音楽だったということです。そこからトービン氏はエレーナ・クニコーヴァさん(演出)の助けを得て、16分間の抜粋バージョンを構成することにしたんですって。

初演「ローレンシア」の振付をした故ワフタング・チャブキアーニ(Vakhtang Chabukiani )氏は、のちに”choreodrama”コレオドラマと呼ばれるスタイルの発展に貢献したそうです。ソビエトの政治思想に基盤を置いた物語があって、テーマを強調し、ダンサーの高い技術力に加え、演技力も要求するというのですから、かなり特殊な感じを受けますよね~。

でも、トービン先生(つい、そう呼びたくなる)は、そういう特異性のあるものを観客にみてもらうのがトロカデロのミッションであると思っているそうなんですよね。西欧のバレエとロシア独特の民族性豊かな舞踊を融合させるっていうのでしょうか。実は、友人の案内でトービン先生とバックステージでちょっとだけお会いすることができたのですが、とても穏やかで気さくで温かみのある印象、でもすごくどっしりとしたプロデューサー的な貫禄のようなオーラを、ふっ、ふっと放つ、すてきな芸術家だな~と感じました。

ところで、ワフタング・チャブキアーニ(Vakhtang Chabukiani )の映像はYouTubeにいくつかあって、あまりにもそそられるのですが、今はちょっと時間の都合で、私はそこを追及しに行ってはいけないよ、と自分に言い聞かせています(^_^;)

23日と29日の公演演目に「ローレンシア」が入っていますから、興味のある方はチャンスだと思います。

あ、もちろん、「瀕死の白鳥」は健在(笑)
1羽で出てくる日とそうじゃない日もあったり?(笑)
トロックスというと、これの映像が出るから、ある意味見慣れた感はあるんだけど、
ナマで経験する瀕死・・・は、これぞトロカデロ♪という要素がいっぱいつまってる気がしました。

そして、なんと言っても衝撃的なのが、カーテンコール。
まったく違うスタイルの音楽とダンスを披露してくれます。
これが、楽しくて。そして、呆気にとられるうちに、感動する。

ジェンダーを自由に行き来するトロックスは、いろんな垣根を一気に飛び越えてしまう。
え?いいの?こんなことして?ということを自在にやってのける力強さ。

そこが彼等の独自性であり、上質さなのではないかしらと思ったりしました。

私は、トロカデロを見たのは初めてでしたが、28回も日本ツアーを行う大御所で、ファンクラブ組織もすごくしっかりしているようですね♪コアなファンが多いんでしょうね~。新参者の私はエラそうに言うのは申し訳なくなるくらいなんですが、一度じゃなくて何度でも見たくなる、そんな魅力がトロカデロにはありますね~。

カテコのとき、小学生くらいの女の子たちが舞台にかけよってお花を渡していたのが微笑ましかったです。

では、最後に私がバックステージで幸運にもお写真を撮らせていただいた、トービン先生とトロックスの一人、トリスタン・メリックさんのお写真をご披露させていただきましょう~。




d0079799_4443241.jpgd0079799_445840.jpg

d0079799_446159.jpg

d0079799_4482482.jpg

d0079799_3441040.jpg

by tomokot2 | 2013-09-23 05:00 | ペ猫が観た舞台・ライブ


<< JCSファンコンベンション 報... コスプレの女王様が何かをお始め... >>