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『ヘアー』初日の感想 その3
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このお写真は、初日にご一緒した方が撮影したものですが、私はプログラムしか手元にないので、お願いして送っていただきました。素敵なお写真、使わせていただいて本当にありがとうございます♪
日本公演のために特別に作られたプログラムと、劇場で販売しているTシャツなんですよ。そして、トライブたちが会場でお客さんに配ったお花。
これから劇場いらっしゃる方。トライブに差し出されたら、受け取っていいんですよ~。持ち帰っていいんですよ~。なんか律儀な方が、帰りに「どこにお返ししたらいいんですか?」って聞いてらしたそうです。。。

さて、ヘアー日本公演に出演している俳優さんやファンの方たちとお話しているなかで、気づいたことなど。

以下はネタばれなのでご注意♪

最初、バーガーがお客さんに日本語で話しかけてイジったりするので、みんなバーガーに注目するんだけど、物語が進行するうちに、多くの観客は、クロードにひかれていくんだと思うというファンの方がいて、確かにそうだなって思う。

バーガーは、華々しくて面白くて、破天荒で。
でも、あまり深く人と関わろうとしない、というか、関われない人物。
シーラからシャツをプレゼントされたとき、素材が悪いとか黄色は嫌いだとか、散々おふざけした挙句に引き裂いてしまう。
でも、「縫いあわせるよ」というバーガーの言葉で、シーラは彼を許したように見える。

一方、クロードは、僕は透明人間になりたい(姿が見えなくなればいい)という歌であらわされているように、深く悩み、物事を突き詰めよようともがいているようだ。

戦争に行きたくない。消えてしまいたい。
でも、親の期待をまったく無視できるのか。
自分はこれでいいのか。
すごく繊細で、バーガーとは正反対のキャラ。

ジーニーに愛してるって言われても、彼女、ほかの男の子を妊娠してるし、
クロードは、その気持ちに応えようとしない。
でも、シーラがバーガーと親密になっても、取り戻そうという気概は無いどころか、
どうでもいいのかな~っていう印象さえ与える。

そうそう、ジーニー(メリッサ)の声が独特で、彼女のセリフの言い回しとか、クセになる~。また聞きたくなった。(*^_^*)

クロードはあたしのことを愛しているのよ。。。って、呪文のように(~_~;)聞こえなくもないようなお声です。

一癖もふた癖もあるキャラが多いなかで、ウーフはかわいいっていうか。
ミック・ジャガーを崇拝してて。
日本の女性客に一番人気だったんじゃないかな~今回(笑)

さて、物静かで、本心では何を考えているのかあまりはっきりしないところがあるクロード。
地味目なキャラなのに、いつのまにか観客の視線はバーガーよりもクロードを追いかけているのではないか。
彼はどうするの?徴兵令状を焼かなかったということは、入隊してしまうの?
ベトナムに行くの?

最後、トライブたちは、クロードの姿を探す。散り散りになっていくトライブたち。
観客たちも、「クロードはどこ?」って思っているときに、見つけるんですね、彼の姿を。

それは、クロードの数か月後の姿。

なぜ、彼は死ななくてはならなかったのか。
それは、彼自身が望んだ結果ではなかったはず。

すると、現実逃避していたとおもえたトライブたちが、
自分の足元を見つめ、凍えたからだを抱きしめながら
陽の光を 太陽の輝きを差し込もう
Let the sunshine in
とまっすぐ前を向いて歌う。

疑心や絶望や、無力。
現実に命が奪われていく恐怖と狂気。

クロードの姿で心が締め付けられ,
どこにこの気持ちを持っていったらいいんだろうと
暗い気持ちになっていた観客たちが、
まるで別人のように笑顔に変わり、手を取り合い、抱き合い、歌う曲。

Let the sunshine in



ヘアーは、何かを観る者に押し付けない。
私たちの心から何かを引き出してくれる、そんな舞台。

だから、観終わったお客さんたちが、こんなふうに涙を浮かべながら、
温かい気持ちでいっぱいになってしまうんじゃないでしょうか。
ヘアー日本公演のオフィシャルYouTubeにアップされていたほやほやの映像♪




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by tomokot2 | 2013-06-05 01:02 | ペ猫が観た舞台・ライブ


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