ジュリアン・レノンの愛と平和

毎年、世の中がジョン・レノン一色になるこの季節に、私はアメリカのレノン家ではなく、イギリスのレノン家を思い出すのです。

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ちょこちょこ書いてきたかと思いますが、私はジュリアン・レノンが好きです。

彼の最初のアルバム「ヴァロッテ」は、今でも大好き。
武道館にも観に行きましたよ。
その後、MTV全盛期にアイドルっぽいPVを作ったり、地味なアルバムを発表し続けたり、
バンジージャンプにはまったり、捕鯨に反対してるところは私とは意見あわないけど(笑)
とにかく彼のことをゆるく、細く、長く好きできました。

で、今、ニューヨークでジュリアンが写真展を開いています。

ジュリアンも言ってるけど、驚くほどショーンはジョンによく似ている。
今回の作品群には、ジュリアンがショーンを被写体にしたものが含まれています。
ショーンが数年前に東ヨーロッパをツアーしたときに2週間くらい密着して
ジュリアンが撮影したんだそうです。



CBSニュース記事

ジュリアンとショーンはずっと良い関係。
ショーンにギターを教えたのはジュリアンだったんだって。
ジョージ・マイケルの「Faith」 (笑)
ショーンが言う・・・「ジュリアンは僕のヒーローだった。今もずっとそうだよ。」

私はいつもジュリアンの気持ちを思うと心が痛くなる。
こういう複雑な人間関係の中にありながら
「愛する」ことが出来るジュリアンって、、、、一体、どういう人なの?
ってずっと思ってきた。

ショーンが生まれてしばらく、ジョンは主夫生活に入ったことはジュリアンにとっては
心の痛むことだった。


「なぜショーンに対してしてることを、僕にはしてくれなかったの?」


そんな「怒り」を父に対して抱いていながら、
ショーンを弟として愛するって、できることなのか?

ジョンが亡くなったあと、ジュリアンが父親の形見が欲しい。
なんでもいいから・・・(ということは、もらえなかったのか?)
と語っていたとか、
ヨーコがジュリアンに分けたジョンの遺産が、まあ、果たして適切な
額だったか(少なすぎるのではという意味)とか、
メディアは彼の音楽よりもそういうことを伝えてくれました。

私はアメリカに住んでいる頃、
MTVで大人たちに混ざって何かのパーティーでくつろぐ
幼い少年ショーンのカジュアルなインタビューを観たり、
セントラルパークの「ターバン・オン・ザ・グリーン」を貸し切りにして
ヨーコが息子(10歳くらいのとき)の誕生日パーティーを開いた
なんて、雲の上の上流階級な生活を垣間見るような話を聞いた。

まったく違う育ち方をしたジュリアンとショーン。

私は、どうしてか、ジュリアンにすごくシンパシーを感じてる。
ぶっちゃけ、すっごいコンプレックス人間なんですよ、私。
自意識過剰なんでしょうねぇ。。。。
そして、「被害者」的思考回路に陥りやすい

そんな私とは、「次元」がいくつも違うけど、
逃れられない運命がつきまとうジュリアンは
最も愛されたい人から「拒絶」された過去を
持つ。見えるもの・見えないものに傷ついてきた。
そんな彼の曲は、いつも私の心にすっと入ってきた。

今回、ジュリアンのインタビューを聞いたり、読んだりして
すごく納得しちゃった。彼の愛し方は、ほんとにすごい。

僕はショーンをすごく愛してる。
もし僕がショーンのママを苦しめたら
ショーンも苦しむでしょう。
だから乗り越えられたんだよ。

そして、ジュリアンは父親のことも許せるようになった。
父親と同じ音楽の道を歩み、いつしか父親の年齢も通り越した。

自分が背負う運命の自覚も恐怖もあった。

ジョンは5歳で母と別れ、17歳で母を失った。
ジュリアンは5歳で父と別れ、17歳で父を失った。

それであまり早く家族を持ちたくなかったんだって。
そんなに辛かったのに。そんなに苦しんでいたのに。。。。

ジュリアンの内側には、怒りじゃなくて、愛が育っている。

それってすごいことだと思わない?
私は、自分をふりかえってすごく恥ずかしくなった。
私は、「愛せているだろうか」・・・・ってね。

アメリカCBSのインタビュー映像

写真展のオープニングナイトには、あのパティ・ボイドも来たんですって!

すごい盛り上がってる様子が見れます。
ジュリアンの人柄だと思う。

ジュリアンのママ、シンシアが
「こんなに幸せそうな息子を見たことないわ」って言ってますが、
ほんとに、ジュリアンの穏やかな笑顔を見ることができて嬉しいです。

シンシアはヨーコとハグしてたって。

ジョンは、いないけど、そして、すごくいろんな片付かない問題をあとに遺していっちゃったはずだけど、

残された者たちは、生きている。それぞれが自分の人生を生きている。


私は、ジュリアンが愛しているすべてのものを愛したいと思った。

そして、私は、私の大切な人たちを、ずっとずっと愛していきたいと思った。

これが私のジョン・レノンへのはなむけです。
by tomokot2 | 2010-10-09 22:28 | What's the buzz?


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